【完全版】アンソニー・ロビンズについてのめちゃくちゃ詳しいまとめ
アンソニー・ロビンズを学んで15年以上、アンソニー・ロビンズと彼のパートナーが主催するコーチ育成プログラムを日本人として初めて修了した私、長谷川大輔がアンソニー・ロビンズについてお伝えします。
かなり長いのと、随時それぞれの詳細記事のリンクを追加する予定ですので、「お気に入り」などに入れて、何度かに分けて読むことをお勧めします。
アンソニー・ロビンズとは
生い立ちを含むこの章の話は、基本的にアンソニー・ロビンズの本や教材で彼が語っている内容と海外のインターネットサイトで書かれている内容をまとめたものです。人によって書いてある内容がやや異なることもあるので、複数の情報を組み合わせて、なるべく正しいと思われることについて書いてありますが、中には事実と異なる内容もあるかもしれませんのでご了承ください。
アンソニー・ロビンズの経歴
アンソニー・ロビンズは、世界No.1コーチとしても有名です。
身長は2m(6フィート7インチ)でかなり大きいです。私も彼のセミナーに参加した時、ハイタッチしてもらったことがありますが、野球のグローブのような手でした。
著書は世界で1500万部以上売れています。オーディオプログラムは累計5000万本以上売れています。
アメリカでは、テレビの通販番組でオーディオコースを売っていたことでよく知られていて、一般的には「モチベーショナル・スピーカー」と思われていてます(彼は自分のことを一時的に気分を上げるモチベーショナル・スピーカーではないと言いますが)。
年収は1600万ドル(20億円)、純資産は600万ドル(810億円)と推定されていて、彼が投資するなど関わっている企業の会社の年間売上は合計で70億ドル(9100億円)を超えています。
ここ数年投資を増やしている関係で、売上を増やしたようで、個人的にも驚きました。
生い立ち - 幼少期 –
1960年2月29日にアメリカのカリフォルニア州ノースハリウッドにてクロアチア系の両親から生まれました。元々の名前はアンソニー・ジェイ・マハホリッチ(Anthony Jay Mahavoric)ですが、両親が離婚した後の2番目の父親であるジム・ロビンズから名前をとって、現在はアンソニー・ロビンズ(Anthony Robbins)と名乗っており、英語圏ではトニー・ロビンズ(Tony Robbins)として有名です。
彼の母は薬物およびアルコール中毒者で、たびたび離婚と再婚を繰り返し、小さい時には何度も父が変わって混乱したと話していました。また家庭環境が良くなく、貧困家庭で11月末の祝日である「感謝祭」で食べ物がなく、親切な人に恵んでもらったエピソードをよく話しています。
またアンソニー・ロビンズは高校では生徒会長をやったり、学校の先生に推薦されてスピーチ・コンテストに出場し、優勝するなどしていました。
当時の彼の夢はロックスターになることだったそうです。
生い立ち - セミナーとの出会い –
17歳の時、ジム・ローンと出会います。当時、彼は高校を辞め、週給40ドルの清掃員として働いていたそうですが、ジム・ローンの35ドルのセミナーに参加して、人生が変わったと言います。
その後、アンソニー・ロビンズは、ジム・ローンの元でセールスマンとして働き、キャリアを構築していきます。
彼が20代の頃には、NLP(神経言語プログラミング)の創始者のジョン・グリンダーとビジネス・パートナーとなります。
アンソニー・ロビンズが、初めてNLPのセミナーに参加した時、恐怖症やうつ病などを解消するテクニックを学び、興奮したと言います。そして、「いますぐ、このテクニックを実践して人々を救おう!」と他のセミナー参加者たちに声をかけました。
すると熟練の心理カウンセラーたちが「いや、まだ君は全てのコースを修了していないし、実践するのには練習も必要なんだよ」となだめる中、「どこに行けば、問題のある人がいるのだろう?」と考え、深夜のデニーズに行って「この中に問題のあるヤツはいないか!?」と聞いて回ったというエピソードがあります。
また、ラジオやテレビで「いままで心理カウンセラーが何年も解決できなかった患者を私は15分以内で解決してみせる」というパフォーマンスを募集して、ヘビ恐怖症の患者を実際に番組中に治してみせるなどの実践してみせ有名になりました。
生い立ち - 20代で億万長者に –
23歳のときには、億万長者になっていたといいます。
26歳のときには、「Unlimited Power(直訳:無限の力)」というNLPをベースとした本を出版して、ベストセラーになっています。
28歳のときに、アンソニー・ロビンズに大きな転機が訪れます。それは、通販番組での教材販売です。ガシーレンカーという現在ではニキビケアのプロアクティブで有名な会社と組んで、教材を販売することになりました。
これが大ヒットして、数百万本売れました。
アンソニー・ロビンズは20代のうちにナチュラルハイジーンという健康療法で有名だったハーヴィー・ダイヤモンドと一緒にセミナーをしたり、NLPビジネスでパートナーを組んでいたとある人物(一緒にUnlimited Powerの朗読テープなどを出しています)に裏切られて賠償請求されたり、紆余曲折がありながらも、前進していきました。
その後、数十年に渡り、ビジネスとキャリアを築き、現在のように数々のセミナーや教材、著書、スピーチ、トレーニングなど様々なものを提供し、有名になっています。
家族
父は駐車場の係員だったジョン・マハホリッチと母、ニッキーの間の長男として生まれました。
アンソニー・ロビンズにはマーカスという弟とタラという妹がいます。
7歳の時に両親は離婚し、2人目の父であるセミプロ野球選手のジム・ロビンズと正式に養子縁組をしています。
彼は1984年、24歳のときにベッキー・ロビンス(Rebbeca Robbins)と結婚しています。当時、彼女には3人の連れ子がいました。また同じ年に彼女だったリズ・アコスタとの間にジェリク・ロビンズをもうけて、同じように育てました。
ジェリクは現在、パフォーマンス・コーチとして活躍しています。
また、ベッキーの連れ子の娘のジョリー・ジェンキンスは女優として活躍しています。
ベッキーとは1998年に離婚しています。彼女とは夫婦関係のプログラムを一緒にやっていたこともあったので、この離婚で批難を浴びました。
その後、2001年、41歳のときにアンソニー・ロビンズのセミナーに参加していたセラピストのボニー・ハンフリー(通称「セージ・ロビンズ」)と再婚しました。
セージとの間には何度も流産を体験しましたが、2021年、61歳のときに娘が産まれました。
病気
アンソニー・ロビンズの抱える病気として知られるのは「下垂体腫瘍」「水銀中毒」「腰痛」などです。
それぞれ専門家からのアドバイスをもらい、助言を活用することで克服していきました。
下垂体腫瘍
脳の下垂体はホルモンを司る器官ですが、下垂体に腫瘍ができることで成長ホルモンの分泌が盛んになり、急激に身長などが伸びることがあります。
関係する病名としては「巨人症」などがあります。
アンソニー・ロビンズは脳に腫瘍が見つかった時に、手術をして切除をすることを勧められました。心臓が大きくなりすぎて、心不全になるなどのリスクがあると説明されたからです。
しかし、どうしても手術をしたくなく、セカンドオピニオンを求め続け、有名な医者から必要はないと言われ、切らなくて良かったというエピソードをよく話しています。
水銀中毒
アンソニー・ロビンズは1999年から2011年までヴィーガンでしたが、2011年から魚も取り入れる食事に変えました。
マグロやメカジキなどを多く摂取する食生活をした結果、わずか数年の間に彼は重度の水銀中毒になり、「もう少しで死ぬところだった」と語たり、魚をよく食べる人には水銀の蓄積量がわかる血液検査を勧めています。
現在彼は、野菜を中心に、少しの肉を食べているそうです。
腰痛
アンソニー・ロビンズは長年の激しいセミナーで、声を失いつつあり、また腰や膝なども痛めているそうで、年々セミナーイベントの参加時間が短くなっていると言われています。
一方で、新しい改善方法が見つかったと、元気にイベントに参加している姿も見れます。
ビジネス
アンソニー・ロビンズが所有または投資するビジネスは数十に及ぶと言われています。有名なビジネスは以下の通りです。
- Robbins Research International
アンソニー・ロビンズのセミナーイベントやコーチングなどを提供している会社です。一般の参加者が携わるのは主にこの会社になります。
Tony Robbins オフィシャルサイト(https://www.tonyrobbins.com)
- Namale Resort & Spa in Fiji
フィジーにある数々の賞を受賞しているリゾートホテルです。
Life MasteryやWealth Masteryなどが開催されることがあり、私も行きましたが、非常に豪華なヴィラが並んでいて、とても気持ちがいいホテルでした。
オールインクルーシブで食事やダイビングなどのアクティビティに追加の料金はかかりません。星空がとても綺麗で、フィジーの現地のスタッフたちはとても陽気で気がいいです。
Namale Resort & Spa in Fiji(https://www.namalefiji.com)
- Anthony Robbins Foundation
アンソニー・ロビンズの非営利団体です。
ホームレスなどへの食事の提供の他、10代向けの教育プログラムや受刑者向けの教育プログラムなどを提供しています。
アンソニー・ロビンズが提供する「プラチナ・パートナー」というプログラムの参加費初年度8万5000ドル(1100万円)はこの団体へ寄付になります。
また彼のセミナーイベントに参加するとTシャツやブレスレットなど様々なグッズが販売されていますが、それはこの団体への寄付になります。
Anthony Robbins Foundation (https://www.thetonyrobbinsfoundation.org)
- IdeaSphere inc
少なくとも2003年ごろまではアンソニー・ロビンズがプリンシプル、ヴァイスチェアマンを務めていました。IdeaSphereはその後、サプリメント企業のTwinLabやMetabolife、Nature’s Herbs、Alvita Teasなどの企業を買収し、10億ドル(1300億円)以上の売り上げを誇っていました。
現在これらの企業はTwinlab Consolidated Holdings, Inc.に吸収合併されており、アンソニー・ロビンズが関係しているかは不明です。
- Fortune Practice Management
フォーチュン・プラクティス・マネジメントは、1990年に歯科会社のQuest Ventures Inc.と、アンソニー・ロビンズが所有するコーチング会社であるRobbins Ventures Inc.がパートナーシップを結んで設立された会社です。
主に歯医者など医療従事者にトレーニングプログラムを提供しています。またセミナーやオフィス訪問でのセッションでは、コーチが、財務、マーケティング、チームビルディング、管理などのトピックについてもクライアントに支援を提供しています。
Fortune Practice Management(https://www.fortunemgmt.com)
- Robbins – Madanes Center for Strategic Intervention
アンソニー・ロビンズと世界的な家族療法家のクロエ・マダネスが設立したライフコーチ育成会社です。
2009年に設立されて以来、14,000人以上のコーチを育成しています。世界有数のライフコーチトレーニングプログラムを提供しています。
- Tony Robbins Productions
アンソニー・ロビンズが1984年に設立した会社で主にインフォマーシャル(通販番組の商品)やセミナープログラム、教材などを作っている会社です。
その他のビジネス
アメリカ、ロサンゼルスのプロサッカーチームのロサンゼルスFCやオランダに拠点を置くeSportsのプロ組織Team Liquidの共同オーナーとなっているようです。
クライアント
アンソニー・ロビンズのクライアントには有名人がたくさんいます。
アメリカ元大統領のビル・クリントン、映画俳優のレオナルド・ディカプリオ、ヒュー・ジャックマン、テニスプレイヤーのセリーナ・ウィリアムズ、アンドレ・アガシ、ミュージシャンではGreen Dayのビリー・ジョー、テレビ司会者のオプラ・ウィンフリーなど錚々たるメンバーが名を連ねます。
しかし、実際もっと多くの人たちが彼のセミナーに参加していて、私が参加した時もベンゼル・ワシントンやたしかレディ・ガガがいたと思います。
そうしたいわゆる「セレブ」ではなくとも、私がフィジーでセミナーを受けていたときに隣で座っていた人は、カナダでトップ数人の大富豪だとか言っていました。年齢のせいもあってか車椅子で身体が不自由なようでしたが、とてつもなく美人の秘書がサポートしながら、セミナー会場にヘリコプターで登場し、ヘリコプターで殺到と帰っていく姿を覚えています。
また最近のセミナーでは、Salesfoceの創業者のマーク・ベニオフが推薦していますが、それだけではなく、ジェイミー・カーン・リマという化粧品ブランドのL’Orealに自身が立ち上げ化粧品会社を12億ドル(1500億円)で売却し、女性初のL’Oreal社の元CEOまでスピーカーとして登壇しています。
アンソニー・ロビンズが日本に来日していたとき、ちょうど隣の会場でブルーノ・マーズのライブがあったのですが、途中でブルーノ・マーズが会場に入ってきていましたが、アンソニー・ロビンズがすごくポピュラーなのは間違い無いでしょう。
アンソニー・ロビンズのコーチングの特徴
NLP(NAC)
アンソニー・ロビンズのコーチングの土台となっているものは間違いなくNLPだと私は思っています。
NLPはNeuro Linguistic Programmingの略で、日本語では「神経言語プログラミング」と訳します。
「成功者の共通点を誰でもできるように体系化した」あるいは「最新の心理学」などと言われることもありますが、実際は「心理療法の天才の手法を言語化、体系化したもの」という理解が適切であると思います。
NLPは、1970年代に、心理学部を学んでいた数学者のリチャード・バンドラーと言語学の助教授ジョン・グリンダーが3人の心理療法家の「特殊なスキル」を観察、分析することで構築されました。
3人の天才心理療法家は、催眠療法の「ミルトン・エリクソン」、ゲシュタルト・セラピーの「フリッツ・パールズ、家族療法の「バージニア・サティア」です。
彼らがクライアントを変革していく手法は外から見ていると手品のようなもので、理解するのが非常に難しく、再現することは至難の業でした。
例えば、ミルトン・エリクソンは不眠症で昼夜が逆転している男性への相談に「嫌いな家事はありますか?」と聞きました。男性は「床磨きが大嫌いだ」と答えました。それに対して、エリクソンは「就寝時間になったら、床を朝の7時まで磨きなさい。そして、そのまま仕事に行きなさい」と言ったアドバイスをしました。
最終的に不眠は治ったのですが、これだけでは「なぜ治ったのか」理解することは難しいと思います。
また「なぜ嫌いな家事を聞いたのか」「なぜそのアドバイスをしたのか」はもっと難しいと思います。この例はそれでも比較的理解しやすい事例ですが、解説がなかったら、よくわからないでしょう。
NLPでは「問題となっている行動には、原因となった過去の心理的なプログラムがある」という前提があります。
例えば、トマトが嫌いならトマトが嫌いになった理由が過去にあるし、高所恐怖症なら過去に高いところが怖くなった理由があるということです。
その過去に学習し、構築された脳内のプログラムを変える方法を体系化したということです。つまり「リプログラミング」するというわけです。
アンソニー・ロビンズは、非常に素早く、そしてダイナミックに変化を起こすことで有名ですが、そうしてたくさんの人たちの「脳内のプログラムを変えてみて」実際には「リプログラミングではない」と気づいたと言います。
リプログラミングだったとしたら、一度変更してしまえば、もう再度その症状が現れることはないような印象を与えると思います。そして実際、生涯にわたってその症状が出なくなる人たちもいます。
しかし、中には再度、症状が戻ってしまう人たちがいることがわかりました。
また、変革のもとになっている「プログラミング」は「言語以外」、つまり「非言語」であることが多く、「イメージ・連想」によって形成されていると認識していました。
そこで、NLP(神経言語プログラミング)ではなく、NAC(Neuro Associate Conditioning、神経連想条件付け)という新たな手法を構築するに至りました。
「条件付け」というのは心理学の世界では、パブロフの犬で有名な「古典的条件付け」や「オペラント条件付け」などの言葉で一般的に使われている用語です。
パブロフは、犬に餌をあげるときに「鈴の音」を聞かせると、そのうち「鈴の音」を聞かせるだけで「よだれがでる」ことを明らかにしました。
「鈴の音」と「よだれ」は本来関係がないはずです。
しかし、「鈴の音」が鳴ったら、「餌の時間」だと条件づけることが可能だということがわかったのです。
これの面白いのは、人間にも応用が可能ですし、音が鳴ったら、よだれが出るというような「身体的な変化」まで起こせてしまうことです。
もちろん「よだれ」だけではなく、「鈴の音」を聞いたら、「涙が出る」ようにすることも「胃が痛くなる」ようにすることなども、「よだれ」ほど簡単ではないですが、環境さえ整えることが可能であれば、なんでも十分可能です。
この鈴の音とよだれの間には言語的なつながりはありませんし、あくまでも条件付けですので、解除することも可能です。
こうした背景があるので、アンソニー・ロビンズのNACはNLPと異なり、「条件付けを維持することも盛り込んだ変化」を起こす手法になっています。
だからこそ、アンソニー・ロビンズのコーチング手法は「永続的な変化を起こす方法」と呼ばれています。
変革のテクニックの多くはNLPを参考にしていますが、条件の維持や連想に重きを置いている点は異なっていると思います。
6 Human Needs
アンソニー・ロビンズが常に自分にしていた質問のうちの1つに「なぜ人は自分がしていることをしているのだろうか?(Why do people do what they do?)」という質問があります。
この疑問に答える方法の1つとして、編み出されたのが「6ヒューマンニーズ」というコンセプトです。
人はさまざまな動機で行動していますが、その根源となるニーズはたったの6つしかないとアンソニー・ロビンズは言います。
彼はこのコンセプトが閃いたときにシャワーを浴びていて、忘れてしまわないうちに慌ててリビングに飛び出し、泡だらけのまま1時間以上ノートに書き殴って、まとめたと言います。
アンソニーは語ってはいませんが、基本的な考え方はマズローの「欲求5段階説」を基にしていると言っていいでしょう。
ただし、6ヒューマンニーズでは、下の階層から順番に満たしていくという考え方ではなく、人によって重視しているニーズが異なるという考え方を基本的には取っており、またニーズには対立しているものがあるという指摘をしています。
またニーズは6つしかない一方で、その満たし方は100万通り以上あって、人それぞれ満たし方が違うという点に注目しています。
通常のコーチングでは、こうした基本的なニーズの働きに注目することはありません。
しかし、アンソニー・ロビンズのコーチングでは「なぜその行動をしているのか、の元になっているニーズ」に深く注目してコーチングを行います。
そのため、クオリティ・クオンティファイアという考え方で、ニーズのレベルを測定することを頻繁に行います。通常のコーチングでは、こうした「評価」はあまり行わないでしょう。
例えば、アンソニー・ロビンズが多重人格症のクライアントの人格を統合するセッションでは、多重人格であることの「動機、メリット」に注目して、セッションを進めます。
またアンソニー・ロビンズのイベントではま毎回、鬱や自殺未遂をしている人たちに対しての公開コーチングを行いますが、ニーズに注目してからセッションを行なっています。
達成の科学と充実の芸術
アンソニー・ロビンズのコーチングの背景として、いわゆる「成功哲学」について理解しておくととてもわかりやすくなります。
彼は最初の本を出版する前に、速読をマスターして、700冊以上の成功哲学の本を読んだと言っています。そして、彼がそれをどうまとめて理解しているかをいろいろなセミナーで説明しています。
シンプルに説明すると「人生の状況」と「自分の中の設計図」が一致していたら幸せで、一致していなかったら不幸だと言っています。
前者が「外部の世界」、後者が「内面の世界」に対応しています。
外部の世界には、原理があり、適切な手順、要素で攻略することができます。それについて「達成の科学」という言葉を使って説明しています。
ベースとなっているのは「原因と結果の法則」です。適切な原因を作ることで、求める結果が得られるということです。
具体的には「究極の成功方程式」というコンセプトを提案しています。
「究極の成功方程式」は簡単に説明すれば、「望む結果を明確にし」「行動し」「何が得られているか、何が得られていないかを見極め」「アプローチを必要に応じて変更せよ」という話です。
PDCAとして、当たり前といえば当たり前ですが、実際自分が毎日できているかどうかを胸に手を当てて考えてみるといいと思います。
また「サクセス・サイクル」というシンプルながら非常にパワフルな原理についても説明してます。
それは「可能性」→「行動」→「結果」→「信念/確信」→「可能性」というサイクルです。
ポイントは「きっとうまくいく」「やってやる」と最初に思えると可能性が開き「行動」につながるということです。
人が行動できないことの1つに「可能性を信じられない」というものがあります。
例えば、あなたの大好きな有名人がいたとして、SNSのDMで連絡することができるとします(そして、最近は多くの場合、本人が見るかどうかは別にして、できます)。
1通メッセージを送ったら、ラブラブで付き合えるとしたら、あなたは送るでしょうか?
客観的に見て、大好きな有名人と付き合えた人生と付き合えなかった人生では、付き合えた人生の方がいいでしょう。
しかし、おそらく多くの人が、このようなどうでも良いあり得ない妄想の過程の話ですら、ごちゃごちゃと面倒臭い「送るべきではない理由」がよぎったのではないでしょうか?
「私はすぐに送ります!」と思えたなら、あなたはとても素直な人です。
ただし、「1通メッセージを送ったら、ラブラブで付き合える」というのは、あり得ない仮定で、実際にはもっとずっと確率は低いです。それこそ、限りなくゼロに近いでしょう。
それでも、「可能性を信じられるか」というのが、「行動」につながるかどうかの分かれ目だということです。
面白いのは、実際SNSでDMを送って、有名人と付き合えたり、場合によっては結婚までしている人たちが世の中に入るということです。
ちょっと例が冗長でしたが、「可能性」を信じるというのはとても大事で、アンソニー・ロビンズのコーチングでは、その人の最大の可能性を引き出している感じがとてもします。
充実の芸術については、6ヒューマンニーズや内面の世界の確認と修正で行うことができます。
個人的には、内面の変更のほうが達成の科学よりも簡単な印象があります。人が幸せになるのは、達成するよりも簡単だと思います。実際、世の中には「達成者」より「幸せな人」のほうが多いでしょう。
しかし、一方で「達成者」の中には「幸せではない人」も多くいるので、とても重要な話になってきます。
また、どのような状況でも「幸せ」にはなれますが、個人的には「達成」もしておいたほうが、はるかに幸せは維持しやすくなると思います。
ストラテジック・インターベンション
ストラテジック・インターベンションは日本語では、「戦略的介入」と訳します。
ストラテジック・インターベンションには、基本的に毎回使う5つの戦略があります。それは「エレベーション」「メタファー」「ストレングス・ビルディング」「6ヒューマンニーズ」「セルフ・レバレッジ」です。
これらの戦略は、一般的なコーチングでは使うことは稀なのではないかと思います。
またストラテジック・インターベンションでは、「成長と貢献」に結びつけた解決策を用いるという原則を取っています。
一般的には「痛み」や「ムチ」と結びついた動機で、人を動かすことがあると思います。ストラテジック・インターベンションでも全くそうしたテクニックを使わないわけではありませんが、「成長と貢献」に結びつけることで、よりポジティブな影響があり、より高い効果を発揮すると信じています。
キャリブレーション
キャリブレーションとは、相手の身体的な変化や表情、声の震えなどを読み、感情を捉えて対応するNLPのテクニックです。
元々の意味は、「目盛り」「調整」といった意味ですが、ビジネスの場では「すり合わせ」などの意味でも使われることがあります。
NLPでのキャリブレーションのテクニックとしては、例えば「アイ・アクセシング・キュー」というものがあります。
人は考えていることによって、目の動き方が変わります。例えば、過去の視覚情報にアクセスしていると、右上(本人からは左上)を見ることがわかります。また将来起こることを想像し、感情が伴うと左下に視線を落としたりします。
そうした変化を読んで、相手の思考を探るテクニックがあります。
NLPや一般的なコーチングでは、この程度しか行いませんが、アンソニー・ロビンズの洞察は群を抜いています。
例えば、アンソニー・ロビンズはクライアントとわずかひと言、二言交わした直後に、「父親と折り合いが悪かったね?」といった質問をすることがあります。
それは、キャリブレーションの次元を遥かに超えていて、よくわからないレベルです。
なぜそんなことができるかというと、「パターン認識の力だ」とアンソニー・ロビンズは言います。
人は多くの人を観察し続けると、多くの情報を意識かに捉えられていないことに気づきます。
コーチングの国際資格の倫理規定には「精神病患者へのセッションはしない」という規定があります。そのため、通常コーチは、まさにNLPの元になった天才セラピストたちが対象にしていたような非常に複雑な心理的な問題を抱えたクライアントへセッションをすることはありません。
ところが、アンソニー・ロビンズはそうした人たちへ、毎回公開セッションを行なっています。
私も以前は、そうした悩みを抱えていた人たちにコーチングセッションを行なっていたことがあるのですが、するととてもたくさんのことに気づけるようになります。
実際、私の場合も大きなトラウマがある人は会った瞬間や会う前でも写真だけで、気づくことが多くなり、その問題の方向性も概ね予想できることがあります。
「あ、この人は何か恐怖症を持っていそうだ」「何か家族のトラウマがありそうだ」と言った感じです。
特定の問題を抱えている人は、独特な表情や仕草をすることがあり、そうしたことがパターンとして認識されていくのです。問題が大きい方がわかりやすく、パターン認識がされれば、問題が小さい人でも、その兆候が見えることがあります。
これはクライアントにとっても、かなりショッキングな体験のようで、「なんでそんなことがわかるの?」「私の顔だけでそんなことがわかるなんてイヤだわ」など言われたことがあります。
アンソニー・ロビンズの公開コーチングは、なぜ、何の変化が起きたかがわかないことがありますが、こうした非言語の情報の読み取り方が常人とは違うというのがあると思います。
またアンソニー・ロビンズのセミナーでコーチングを習うパートでは、ボディランゲージの専門家のセッションがあり、手や指の動きなどから情報を読む方法を学ぶことができます。
なお、先に挙げた天才セラピストのミルトン・エリクソンは、セッション中にクライアントの首筋の脈を見て、心拍数の変化を数えることがあったと言います。
私は普段のセッションでも、クライアントの呼吸の変化やまばたきの変化くらいまでは見ることがあり、首の脈も注目してみたことがありますが、たしかに少しわかることがあります。
しかし、それに注目しながらのセッションは至難の業すぎて、やはりレベルが違うなと思いました。
なお、コーチングの国際資格の倫理規定での「精神病患者へのセッション禁止」は、コーチ側のリスクを避けるだけではなく、クライアントが病院に行く機会を与える意味でも尊重した方がいいと思い、現在私の場合は、そうした疑いがあるクライアントさんへは、病院に行くことを勧めて、基本的にセッションをすることはありませんし、この記事を読んでいるコーチの方がいたら同じように従うことをお勧めします。
傾聴と理解
一般的なコーチングでは「傾聴」を重視します。しかし、アンソニー・ロビンズのコーチングでは「理解」を重視します。
これは似ているようで、全く異なっていると思います。
一般的なコーチングでは「コーチは教えない」ということを重視していて、コーチが「話す」ことはできるだけ避けようとします。
しかし、アンソニー・ロビンズのコーチングでは、彼はかなりの時間「話して」います。
アンソニー・ロビンズはコーチングのセッション中にかなり「教える」し、「相手の話を中断する」ことも多々あります。
コーチングの前提として有名なフレーズに「クライアントの中に答えがある」という言葉があります。
しかし、これは本当でしょうか?
たしかに「あなたの本当にやりたいことは何ですか?」といった目標設定に関することであれば、クライアントの中に答えがあるでしょう。
「あなたが今、やるべきことは何ですか?」
この質問だとどうでしょうか?
「相手が自分のやっていることに詳しい」が「頭が混乱していて、まとまっていない」という場合なら、有効でしょう。
しかし、「詳しくない場合」には有効ではありません。そして、あなたのほうが詳しいなら教えたが方が当然効果が高いです。
例えば、野球のコーチやゴルフのコーチは、選手に「教える」ことがあると思います。「選手の中に答えがある」から教えないということはないと思います。
ビジネスコーチングの場合、特にエクゼクティブ・コーチングの場合は、「教えない」ほうが効果が高いと思いますが、そうではない場合は、そこにこだわる必要はないのだと思います。
極端な話、いままで一度も彼女がいたことがない男性に、「彼女を作るには、あなたはどうしたらいいと思いますか?」「あなたは、まず何をするべきですか?」と聞いたところで、答えが相手の中にあるとは限らないと思います。
相手の世界観を「相手以上に理解する」というのは、とても大切な考え方で、6ヒューマンニーズはまさに、そのための鍵の1つです。
普通、私たちは「自分がどんなニーズに基づいて行動しているか」など考えたことがなく、また考えたところで、わかりません。
相手以上に相手のことがわかることを目指すのは、とても大切だと思います。
もちろん、その過程で「傾聴」することもあるでしょう。
ただし、アンソニー・ロビンズのコーチングでは、「傾聴」は万能ではない前提でコーチングを勧めているところに違いがあると思います。
以前、不調で成績を落としていたテニスプレーヤーのアンドレ・アガシがアンソニー・ロビンズのコーチングを受けて、V字回復をしたことがありました。
彼はモデリングのテクニックで、過去にアンドレがやっていたルーティンを復活させることで調子を取り戻させました。
「傾聴」だけで、その結果を生み出すことは不可能だったと思います。
関連記事:「モデリング」についての関連記事は以下からご覧ください。
アンソニー・ロビンズのセミナー
アンソニー・ロビンズのセミナーは、基本的にどれからでも参加できます。ただ、立ち位置的には「UPW」が入り口のセミナー(フロントエンド・セミナー)になっており、比較的安価な設定がされています。
UPWは4日間のセミナーですが、セミナー中にMastery Universityと呼ばれるDWD、Life Mastery、Wealth Masteryという人生全般に関するカテゴリーのセミナーイベントと、ビジネスに関するBusiness Masteryが紹介され、より詳しく学びたい人はそれらのセミナーに進むことができます。
またPlatinum Partnerという全てのセミナーに参加でき、さらにアンソニー・ロビンズと一緒に旅行をしながら、特別なセミナーを受けることもできるプログラムも販売されます。
またLeadership Academyという変革の方法を学べるセミナーもあり、関連してDWD Leadership、Wealth Mastery Leadershipというセミナーリーダー的な立場に回るコースもあります。
Crew → Leader → Senior Leader → Trainer → Master Trainerとスタッフのランクが分かれていて、イベントでは着ている服が違うのでわかります。彼らは自腹で世界各国から飛んできてセミナースタッフのボランティアをしています。
Unleash the Power Within (UPW)
※2023年現在は、ヴァーチャルバージョンもやっています。私も参加しましたが、リアルバージョンとは内容が異なっている部分があり(例えば、当たり前だが火渡りはしない)、継続して行われるようでしたら、詳細を追加しようと思います。
Unleash the Power Within(通称UPW)は日本語に訳すと「内なる力を解き放て」という意味になります。
元々よく使われていたキャッチフレーズは「Fear into Power」で「恐怖を力に変えろ」というメッセージでした。
UPWは、4日間のプログラムです。3日間は変革に関係するリアルセミナーで、最後の1日は健康に関するビデオ型のセミナーです。
まず会場に入ると、ダンスイベントのような雰囲気で爆音のミュージックとカラフルなライティング、そしてステージで踊っている人たちに圧倒されます。
アンソニー・ロビンズの多くのセミナーでは、「エネルギーを高める」という名目の元、踊ったり、叫んだり、周りの人たちとハグをしたりします。
UPWは多くの人たちが最初に参加するセミナーでもあるので、この光景に面食らうのが恒例です。
ハイライトをお伝えすると、初日の終わりに「燃えさかる石炭の上を裸足で歩く」という、かなりぶっ飛んだことをさせられます。
数百度で燃えている石炭が数メートルに渡り敷き詰められているところを裸足で歩くのです。
私はアメリカとシンガポールで参加し、2回行なったことがありますが、2度目は油断してちょっと火傷しました。毎回若干名火傷するそうです。
でも、基本的には火傷はしません。やり方についてはセミナーで説明されるので、きちんとそれを守っていたら大丈夫だと思います。
正直かなりの恐怖ですが、乗り越えることが可能です。
あとは3日目のディケンズ・プロセスというものがとてもすごいです。かなり強力な変革の手法で、子どもたちは受けることができません。大人たちが号泣します。
私は小さい時からずっと悩んでいた悩みが消え去り、とてもよかったです。
なお、UPWで行われるセールスは、けっこう心理テクニックが巧妙に使われていますので、他のセミナーなどに興味がない人は注意です。
「洗脳では?」という人もいますが、個人的にはそういう人たちは洗脳のことをよく知らないのではないかと思います。洗脳はもっと強力な方法だと私は思っています。
なおカリフォルニアの会場で開催されている場合、ハリウッドのセレブも参加していることが多いです。私が参加したときにも有名な方々が参加していましたし、一緒にワークをやった女性もおそらく女優の卵みたいな人でしたし、帰りの飛行機で隣になった人と話していたら、ジュラシックパーク3に出演していた女優さんでした。
Date With Destiny (DWD)
Date With Destinyはアンソニー・ロビンズが行うセミナーで最も劇的な変化を引き起こす6日間のプログラムです。
「6日間も何をするのか?」と思いますが、基本的には「自分の内面の設計図」と「自分が求めている将来像」が一致するように調整をしていきます。
イメージとしては、「お金持ちになりたい」と思っているのに「働きたくない」と思っていたら、「働くのが好き」という人より「お金持ちになる」という確率が下がりますよね?
これは「内面の問題」です。
DWDでは、自分が真に求めているものは何なのか、何を動機にして、何を自分に繰り返し問いかけ、何を無意識に優先していたのかなどを明らかにしていきます。
自分の「人生の選択基準」が変わると、人生は激変します。ほとんどの人はそもそも、自分が何を優先して生きているのか理解していないですし、多くの場合、気づくこともできません。
通常それらは無意識的なもので、数日間掘り下げて調べてみた結果を見て、愕然とするようなものなのです。
そして、意識下まで持ってくることができたら、自分で変更することも可能です。
これは思っているよもパワフルで、私はDWDを参加した後、収入が数倍に増えましたし、両親との関係が劇的に良くなりました。
たしかマーク・ベニオフはDWDに参加した時にOracleの社員を辞めることを決め、Salesforce(時価総額20兆円)の創業を決めたと言っていたと思います。
6日間のセミナーは正直参加するのも、しんどいですし、費用もかかりますが、機会があればまた参加したいと思えるセミナーでした。
Life Mastery
Life Mastery自体は5日間のプログラムですが、私はLife MasteryとWealth Masteryのセットでの参加をしました。
Life and Wealth MasteryはフィジーのNamale Resortというアンソニー・ロビンズが経営するリゾートで2週間に渡り行われます。人数も20~30名ほどで比較的少数です。
このセミナーではアンソニー・ロビンズ本人が登壇することはなく、映像だけの参加になります。
またゲストスピーカーが多く参加しますが、私が参加した時のゲストスピーカーはほぼおらず、入れ替わりが激しいです。
おそらく映像を見る限りおそらくメインのプログラムは大きく変わっていないと思うので、ご紹介します。
Life Masteryでは、健康や時間管理、夫婦関係などについて理解を深めます。
特に健康に関しては、2週間にわたって、食事も完全に管理されるので、強制力が強いです。
実際、私が参加した時には、半分くらいがプラチナパートナーの人たちで、中には長年プラチナパートナーに参加している人たちがいたのですが、「他のセミナーはもういいけど、これだけは自分で守れないから毎年来るようにしているんだ」と言っている人がいました。
具体的に何をするかというと、小麦若葉の青汁とUdo’s Oilというものだけ与えられる断食生活です。(すでに痩せている人は、これにプラスでサラダとナッツ、少量の魚が食べられます)
さらに希望者にはコロン・ハイドロセラピーという、いわゆる腸内洗浄を行います。
腸内洗浄には、自宅でできるコーヒーエネマ(ネガティブな情報も多いですが、個人的にはそこそこ効果があると思います)という方法もありますが、コロン・ハイドロセラピーではそれよりもかなり多くの水を流し込みます。
コーヒーエネマが下っ腹(直腸まで)あたりまでなのに対し、左脇腹したくらいまでお湯が入ってきます。正直かなり苦しいですし、ご丁寧に出てくるものが透明な管で流れていくのが見えるのがなんとも言えない気持ちになります。
しかし、私は断食も何度かしたことがあるので、おそらくこの腸内洗浄の影響だと思うのですが、赤ちゃんの時以来、人生でもっととも肌がきれいになりました。
フィジーから帰る直前は、自分の中では本当に感動するレベルで綺麗になり、驚きました。
他のセミナーと違い、時間に余裕もあって、希望者はマッセージを受けることもできるのですが、私はアンソニー・ロビンズと同じマッサージ師の方にマッサージをしてもらい、貴重な体験をしました。
Wealth Mastery
Wealth Masteryでは、自分のお金に関係する認識、思い込みをあぶり出し、適切な方法にセットしていきます。
アンソニー・ロビンズは「富の80%は心理学、20%がメカニクス」だと言います。どのような考え方でいることが必要なのかを明らかにします。
またWealth Masteryでは主に経済的自由になるための具体的なプランを作成していきます。経済的自由になるにはどうしたらいいのかが明確になり、とても良かったです。
ただし、個人的な意見としては10年近く前はFIREという言葉もありませんでしたし、いまほど資産構築に関する情報も溢れていなかったので、かなり貴重な話が聞けたと思いましたが、いまだったらどうだろう?と思ってしまう部分もあります。
ゲストスピーカーの話はかなり興味深かったですが、その情報を活かせる人はかなり限られていたので、参加するタイミングやどのような資産状況、事業状況かによって満足度は変わってくるのではないかと思います。
Leadership Academy
多くの日本人は「リーダーシップ」という言葉にピンときていないところがあると思います。
アメリカでは「リーダーシップ」の本はよくベストセラーになるし、一大ジャンルです。同様にリーダーシップに関する多くのセミナーが開催され、リーダーシップに関するグル(著名なトレーナー)もいます。
日本では、どちらかというと「マネジメント」の本がよく売れ、また「マネジメント」の研修がよく行われている印象があります。
私は日系の上場企業でも、外資の上場企業でも働いたことがあるのですが、外資ではリーダーシップ教育が充実しており、トップもリーダーシップの重要性について語り、新入社員にもリーダーシップ研修を提供していました。
リーダーシップは部下が上司に対して発揮することもあるし、日常生活でも家族や友人に発揮することも可能です。日本語でわかりやすく言えば「率先して行動する」というのは、まさに「Lead」の訳に一致しますから、わかりやすい側面の一つだと思います。
「率先して行動すること」はどのような立場であっても、一般的に好ましい資質だと思います。
一方で「出る杭は打たれる」というのは、日本の文化としてよく言われ、「リーダーシップは日本ではなじまない」と言うことが聞かれます。
ただ、個人的にはそういうものの海外でも同じように出る杭は打たれることは普通にあると感じていますし、実際そうした報告はネット上に溢れています。
前置きが長くなりましたが、リーダーシップは「未来をどう作るか」ということに深く関わってきます。「前例を作る」というのもそうですし、「新たな領域にチャレンジする、開拓する」というのもそうです。
その際、「どう周りを巻き込んでいけばいいのか」「どう影響力を発揮するべきなのか」というのが重要になってきます。
Leadership Academyでは、こうしたことに関しての基礎的な理解が得られると思います。
「影響を与える」というのは本質的には「相手の考えを変える」ということになります。その方法を学べるからです。
Business Mastery
※ 以下私は未受講ですので、情報をまとめたものになります。
ビジネスマスタリーは1と2があります。一般的に開催されているものは1になります。
7つのフォース(Create an effective business map、Constant and strategic innovation、World-class marketing、Sales mastery systems、Financial and legal analysis、Optimization、Raving fan customers)について学ぶ5日間のコースです。
有名なビジネスリーダーたちや専門家のプレゼンテーションが多くあるようです。
価格は100万円以上です。
Platinum Partner Membership
1年間アンソニー・ロビンズの全てのセミナーに最前列で参加できる特別待遇のセミナーです。
また年に4回行われるプラチナトリップでは、プラチナパートナーたちはアンソニー・ロビンズとともに世界各国を旅行し、その旅行先で人生の各領域における世界的権威を呼んでのセミナーを受けられます。
特にリレーションシップ(夫婦関係)には力を入れていて、そのうち一度はリレーションシップについて学ぶそうです。
Oneness University
現在は行われていないプログラムですが、アンソニー・ロビンズの教材プログラムなどで、たまに話が出てくるので言及しておきます。
世界の宗教家を集めて行われた、スピリチュアルな成長を目指すというコンセプトのセミナーでした。
私が知る限りでは、スリ・バガヴァンとアンマというメインの講師たちの評判が、予言をはずしていたり、金銭的な問題があり、現在はあまりよくなく、アンソニー・ロビンズは離れていったようです。
他の講師であったグル・シンさんはLife Mastery Virtualの講師もされているようでしたので、やはりそうなのかと思います。
このセミナーの中で行われた「人格の統合」というプロセスの映像を見たことがあるのですが、非常にパワフルで参考になりました。
私たちは例えば、「実家の自分」と「友人と一緒の時の自分」と「仕事場での自分」が違っていたりします。そうした「さまざまな自分」を整理し、統合するようなコーチングセッションです。
何かかたちを変えて、また行ってもらいたいものです。
アンソニー・ロビンズの本
Unlimited Power
直訳したら、「無限の力」です。
1986年、彼が20代の時に書いた本で、NLPについてよく書かれています。日本では抄訳(抜粋訳)しかありません。
現在は本田健さん訳の『一瞬で自分を変える法―世界No.1カリスマコーチが教える』が発売されています。
けっこう多くの部分が省かれてしまっているので、できれば原書で読みたいところです。原書にはNLPのテクニックがかなり細かく紹介されています。
またRAS(網用体賦活系)など、日本では比較的最近(10数年前くらい?)によく使われていたワードが30年以上前にも関わらず使われていたりします。
基本的には、NLPを用いてポジティブに、成功していこうという話です。「究極の成功方程式」などアンソニー・ロビンズ独自のコンセプトも紹介されています。
また、モデリングについても、よく記述されていて、7つの習慣を日本に紹介したジェームス・スキナーがよく好んで使う「Difference make that difference」という言葉は、この本の一章目のタイトルです。
あと、アンソニー・ロビンズのセミナーのマスタートレーナーのジョセフ・マクレンドン3世という黒人の人との共著版の『Unlimited Power A Black Choice』もあります。
こちらはUnlimited Powerに黒人向けの例が加えられていた本だっと記憶しています。
Awaken the Giant Within
日本語に直訳するのであれば、「内なる巨人を目覚めさせよ」です。
身長が2mもあるアンソニー・ロビンズが使うからこそのダブルミーニングがいいと思います。欧米では「巨人の肩に乗る」というのは、よく使われている表現で、その辺りとも掛けているのだと思います。
日本では以前は『一瞬で「自分の夢」を実現する法』という抄訳版しかありませんでしたが、いまは2冊に分かれているものの『アンソニー・ロビンズの運命を動かす』『アンソニー・ロビンズの自分を磨く』という全訳版が発売されました。
内容としては、人生を変えるための方法とエクササイズを紹介しています。
Giant Steps
Giant StepsはAwaken the Giant Withinの日めくりカレンダーのような本です。
日本では『あなたの「最高」をひきだす方法 こころの習慣365日』という本で出版されています。
Notes from a friend
日本では『人生を変えた贈り物 あなたを「決断の人」にする11のレッスン』という本で出版されています。
元々アンソニー・ロビンズ・ファンデーションで配るために作られた本のようで、Unlimited PowerとAwaken the Giant Withinをまとめたような内容になっています。
私は2006年にこの本を読み、カフェでワークをやって、外資系企業に転職することを決めた思い出の本です。
他の本より薄く、シンプルにまとまっているので、読みやすいので、最初はこの本から読むのもおすすめです。
Money: Master the Game
この本は日本語では『世界のエリート投資家は何を見て動くのか: 自分のお金を確実に守り、増やすために』『世界のエリート投資家は何を考えているのか: 「黄金のポートフォリオ」のつくり方』というタイトルで販売されています。
金融業界のレジェンドたちにアンソニー・ロビンズがインタビューして回っている本で、投資の天才たちの考え方を学ぶことができます。
特に青いほうの本は、レイ・ダリオというヘッジファンドの帝王と呼ばれ、10兆円以上を運用し、自身の資産も2兆円というスーパー投資家のポートフォリオを簡略化したものを公開し、話題になりました。
S&P500というアメリカの主要インデックスよりも安定しているポートフォリオで、リターンでは負けますが、暴落に強いのが特徴です。
他の天才たちの投資スタイルもとても参考になる、というか興味深いです。
Unshakable
『Money』という本のあとに出版された「アクション本」のような位置付けです。
ただ日本ではあまり使いにくいかもしれません。原書と比べると、けっこう内容がカットされている印象でした。
The Life Force
※私はまだ読んでいませんので、一般的な情報です。読んだら追記します。
日本ではまだ未翻訳です。
最新の医療に関して紹介してある本です。
一般的なレビューとしては、お金持ちがお金をかけて行うマニアックなアンチエイジングや治療法の紹介といった感じです。
The Path
※私はまだ読んでいませんので、一般的な情報です。読んだら追記します。
日本ではまだ未翻訳です。
『Unshakable』の2020年度版といった感じの内容のようです。
アンソニー・ロビンズの教材プログラム
アンソニー・ロビンズの教材プログラムは日本語化されているものはなく、全て英語です。ここに載せたのは現在でも販売されているもので、他にもたくさん彼の教材を持っていますので、随時追記していきます。
Ultimate Edge
Inner Strengthシリーズというアンソニー・ロビンズのコーチング動画のうちから3つのケース、Personal Power Classicという7日間音声プログラム、Get the Edgeという7日間音声プログラムを組み合わせたセットです。
健康、夫婦関係、目標、感情、資産などいろんな面についての話をざっと聞けるとても良いプログラムです。
個人的にはGet the Edgeの中のジョギングするときに聴くインカンテーション(アファーメーションのように自分で唱える音声)のボーナス音声をよく聴いていました。
走りながら「Every day, every way, getting better better」のような呪文をアンソニー・ロビンズと一緒に唱えていると、とてもテンションが上がります。
私は目黒にある都会の真ん中の公園で走りながら人の目が気にせず、唱えていましたが、気になる人は人気が少ないところで走りながら活用するといいでしょう。
Personal Power
これはインフォマーシャルで販売されていた30日間の音声プログラムです。
どちらかというと、目標達成やNACに関する内容が多いです。正直、Ultimate Edgeと内容はけっこう被っているような印象があります。
作られたのはかなり古いので、最後の方にはサブリミナル音声を活用したものなどなかなか面白い取り組みもしています。
The Time of Your Life
RPMというアンソニー・ロビンズが提唱する時間管理、目標設定の方法について学べるプログラムです。
7つの習慣のフランクリン・プランナーを発展させたような内容で、非常に参考になります。
一方で、やや複雑なところがあり、活用できる人は少ない印象です。
私も以前はRPMプランナーを購入し、活用していましたが、現在はいくつかのコンセプトを利用して時間管理をしています。
どのように計画を立てるかや決断の仕方などについて体系的にまとめられています。
The Body You Deserve
アンソニー・ロビンズが提供するダイエットプログラムです。
食事の取り方などについても言及していますが、どちらかというとメンタル的なことに主眼に置いている珍しいプログラムです。
かなりカセットテープバージョンがあったと思うので、パーソナルパワーと同じで、かなり昔のプログラムだったと思います。
Creating Lasting Change
「永続的な変化を起こす」という内容で、コンテンツとしてはLeadership Academyとかなり被っていると思います。
変化を起こすための7マスターステップについて解説されています。コーチングに近い内容です。
Mastering Influence
営業についてかなり詳しく説明しています。
もともとPower to Influenceという プログラムでしたが、絶版にしていたところ社内の営業チームなどから熱烈に指示されて 改訂し再販となったプログラムです。
心理テクニックを駆使した営業テクニックで、一部アメリカ的過ぎて、日本では使いづらいものもありますが、非常に効果が高いです。
このプログラムもかなり古いものですが、いまだに日本の営業の本でこれほど強力な方法を教えているものは見たことがないです。
Ultimate Relationship Program
夫婦関係について学べるプログラムです。
夫婦関係の7つのマスタースキルと10の規律として、まとめてあり参考になります。
全編を通して、アンソニー・ロビンズの公開コーチングを題材にして解説しているので、アンソニー・ロビンズのコーチングを実際に見ることができるので、コーチにとっても非常に参考になるプログラムです。
アンソニー・ロビンズへの批判
話盛りすぎ問題
アンソニー・ロビンズが批判される理由の1つに、過去のエピソードや数字を「盛る」癖があることが昔から指摘されています。
スタッフなどが「あれ、前に言っていたのより数字が増えてない?」みたいな話がよくあるそうです。
これに関しては、人はテンションが上がると自然と話を盛ってしまう習性があるので、やや仕方がないところがありますが、アンソニー・ロビンズもそれを認識していて、盛らないように注意しているそうです。
QOL問題
アンソニー・ロビンズのセミナーも一種の「自己啓発セミナー」分類されます。こうしたセミナーではしばしば参加者が「仕事を辞めたり、配偶者と別れる」という決断をすることがあります。
結果として、QOL(人生のクオリティ)を下げる結果になってしまうことがしばしばあります。
実際、私もアンソニー・ロビンズや関連するセミナーに参加している人たちを見ていて、そう思うことがあります。
特に多いのが、離婚をしたり、会社を辞めて、とても貧乏になって、生活に困るようになってしまった人たちです。また、仕事を辞めたことで収入が激減し、夫婦仲が急激に悪くなってしまった人も知っています。
一方で、一緒に学んだ同期の中には、ベストセラー著者になったり、起業に成功してお金持ちになったり、夫婦関係が劇的に改善された人なども見ています。
また。仕事を辞めて、収入が下がったものの、心理的には幸せになったという人たちにもよく知っています。ただ、このケースはあまり長くは続かないように思います。
しばらくするとどうしても幸福な新たな日常に慣れていき、収入が下がったことで、次の一手が取りにくいから、また行動に金銭的な制限が出てしまうからのようです。
総じて、私の見解としては言えることは「トラブルになった人たちは、少なくともコンテンツをきちんと理解していなかった人が多い」という印象があります。
話を聞いてみると、アンソニー・ロビンズが言っていることをきちんと理解していないことが多いです。なんとなく盛り上がっていて、表面的な言葉を知っているにとどまっています。
アンソニー・ロビンズに限らず、自己啓発系のセミナーは感情的に盛り上がることがあります。これはたしかに決断を後押しするのですが、その結末をきちんと理解した上で、最終的な決断を下すべきです。
特にコンテンツの内容は、ぶっちゃけよくわからなかったけど、踊って、叫んで、気分が良くなって、新しい自分になるんだ!と羽ばたいて行く人は、あまり上手くいかないことが多い気がします。
人は理性的に考えて出した決断の方が、良い結果を生むという研究結果があります。しかし、理性的に考えて出した決断は往々にして、行動にうつせないことがあります。
こうしたものに関して、感情的な昂揚感を使うのがいいと思います。
特にアンソニー・ロビンズのセミナーは抽象度が高く、よくわからないで次のテーマ、次のテーマと進んでしまっては、あとあと問題が発生することがあるでしょう。
特にセミナーに参加する場合、英語や同時通訳では理解が追いつかないことがあるので、日本語でできるだけ学び、理解してから参加した方がはるかに効果が高くなり、QOLを下げるような決断を避けられると思います。
洗脳問題
アンソニー・ロビンズのセミナーに参加すると「考え方」がダイナミックに変わることがあります。人によっては、まるで人間が変わったかのような変化です。
実際、私と一緒に学んでいた人がDWDから帰ってきたら、別人のようになっていて驚いたことがありますし、私もDWDから帰ってきたあと、友人たちに変わったと言われました。
こういうことがあると「洗脳されたんじゃないか?」と思う人がいます。
ここでは、洗脳の具体的な手法についての言及は避けますが、アンソニー・ロビンズのセミナーでの変化は、少なくとも一般的な洗脳の方法とは2つの面で異なっています。
1つ目は「方向性は人によってバラバラ」ということです。
これは何かというと、通常洗脳やマインドコントロールは、宗教や組織、あるいは特定の個人の「信条を絶対」とするように誘導します。
この時、その宗教や組織、特定の個人に利益になるように思い込みを誘導するわけです。
たしかにアンソニー・ロビンズのセミナーは別のセミナーや商品を販売するので、利益誘導があるのは認められることでしょう。
しかし、異なる部分は「どのような人になりたいか」というコアの部分において、アンソニーは指示をしたり、誘導していないということです。
「あなたはこういう人になるべきです」「こういう考え方をあなたの中心に据えなさい」というのが、洗脳、マインドコントロールのアプローチです。
それが倫理的にどうなのかはさておき、セールスのテクニック程度に類似の心理効果が使われているのが実際のところでしょう。
2つ目は、「徹底的な人格否定からの空白を利用する」ということです。
既存の人格を否定し続けられると、どうしたらいいかわからなくなります。その空白を利用して、相手の新しい人格を誘導するのが、洗脳、マインドコントロールですが、アンソニー・ロビンズのセミナーでは人格否定は行いません。
たしかにディケンズ・プロセスでは、このまま変わらない自分が引き起こす最悪な未来像を想像させます。そして、そのあまりにも最悪な状態に涙するわけです。
これは一見、人格の否定のようにも見えますし、似ている効果を発揮しています。
ただ、やはり新しい人格への誘導もなければ、そもそも否定しているのは人格のレベルではなく、信念のレベルです。思い込みにはレベルがあって、人格レベルが最も深いです。逆に特定の場面での行動原理などはとても浅いレベルです。
いずれにしても、洗脳とはかなり違います。実例を知りたい場合は、XジャパンのTosh1が、洗脳されて最愛の妻も資産も名誉も全て奪われ、骨の髄までしゃぶりつくされたこと本で告白していますので、そちらをご確認いただけるとよくわかると思います。
Me too問題
2019年に、以前アンソニー・ロビンズが、イベントで痴漢行為をしたという告発があったことについて報じられました。
これに対して、アンソニー・ロビンズは事実無根だと否定し、逆に告発したBuzz Feedを訴えています。
Me Too問題は現在下火になってきていることとも関係していますが、シンプルに何が事実なのか事実認定が難しいことがあります。
この告発では、1985年アンソニー・ロビンズが25歳のときの話であり、34年も前の事件についての話で、証拠はその当時の日記です。
こうした問題は女性がひどく傷ついており声を上げにくく、その勇気に報いるべきです。
ただし、その一方で冤罪も少なからずあるようで、私怨や多額の賠償金目的で嘘の告発をする人たちも一定数明るみになっているのが、現状です。(日本では草津町長のセクハラが世界中に報道されましたが、そのあと告発者の完全な嘘だということがわかる奇跡的な資料により冤罪が確定しました)
ハラスメントは一生涯のトラウマを生み出すことがありますし、事実無根の冤罪は仕事を失わせ、家族関係を崩壊させ、収入や精神を破滅させることがあります。噂話を聞いた外野の立場で、想像で判断するには、あまりにも罪深いものだと思います。
この告発と訴訟についての続報が見当たらないため、どうなったかはわかりません。
しかし、1つ言えることはこの件以外でも、アンソニー・ロビンズはしばしば公開コーチングで、セッション中に意図的に女性を性的に辱める言葉を使うことがあります。実際、私が参加したイベントでもそうした言動を見ています。
それは自殺願望や鬱などのパターンを壊すテクニックではある(そして、実際うまくいっています)のですが、現代の一般的な倫理では許容されないものなので、こうしたことも訴えられたら不利な戦いになるのではないかと思います。
アンソニー・ロビンズの名言
私が好きなアンソニー・ロビンズの名言を独断と偏見で紹介します。
It is in your moments of decisions is that your destiny is shaped. – Anthony Robbins
「決断の瞬間に人生は形作られる。 アンソニー・ロビンズ」
人間はいつでも3つの決断をしているといいます。1つは何を観るか、2つ目はそれをどう解釈するか、そして、3つ目はどのようなアクションをとるか。
その1つ1つが行動を生み出し、行動が方向性を決め、あなたの人生が形作られていく。
Emotion is created by motion. – Anthony Robbins
「感情は動きによって作られる。 アンソニー・ロビンズ」
感情は、身体の使い方、焦点、言葉の使い方の3つからできているとアンソニー・ロビンズはいいます。その中でも身体の使い方が最も大きく、感情を作り出している。
The secret living is giving. – Anthony Robbins
「人生の秘訣は与えることだ。 アンソニー・ロビンズ」
人間には6つの根源的なニーズがあるといいます。
その中で、持続的な幸せを感じさせ、成功していくには与えることにフォーカスすることだとアンソニー・ロビンズは言っています。
People like people like people. – Anthony Robbins
「人は自分と似ている人を好きになる。 アンソニー・ロビンズ」
相手との共通点を探すとお互いが好きになります。相違点を探すと嫌いになっていきます。
Success without fulfillment is failure. – Anthony Robbins
「満たされない成功は失敗だ。 アンソニー・ロビンズ」
達成の科学だけでは、幸せにはなれない。充実するためにはどのようにして満たされながら、
成功するかを知らないといけない。
Quality questions create a quality life. – Anthony Robbins
「質のいい質問が質のいい人生をつくる。 アンソニー・ロビンズ」
全ての行動は思考から始まり、思考は「質問と回答」の組み合わせだ。
だから習慣的にしている質問の質が良ければ、自動的に質のいい回答が生み出され、質のいい行動が質のいい人生を導く。
Leaders go first and produce the results to make it possible for others to do the same. – Anthony Robbins
「リーダーは他の人があとから同じことが出来るように先にいって結果を生み出す。 アンソニー・ロビンズ」
リーダーはフォロアーではない。他の人が信じられないことを信じ、創造することにフォーカスし、自分の限界を超えていく。
Success leaves clues. – Anthony Robbins
「成功は手がかりを残す。 アンソニー・ロビンズ」
健康になりたければ、健康を学び、夫婦の仲をよくしたければ、夫婦の仲を学び、成功したければ、成功を学ぶ。
成功しているのには理由があり、それを学べば同じ結果を生み出すことができる。
アンソニー・ロビンズのおすすめ動画
アンソニー・ロビンズの動画でお勧めのものをいくつか紹介しておきましょう。
アンソニー・ロビンズ -あなたが運命を変える- Netflix
これはDWDのバックステージでの様子を撮影した映画です。
すでにDWDに参加したことがある人にとっては、アンソニー・ロビンズやスタッフがバックステージでどのようなことをしているのかが知れる珍しい機会です。
まだアンソニー・ロビンズのセミナーに参加したことがない人にとっては、衝撃的なコーチング(インターベンション)の様子が見られるでしょう。
また、アンソニー・ロビンズの脅威的なキャリブレーションについても目の当たりにすることができます。
わずか2時間の映画ですが、参加者の内面の力強さや深い愛情に何度も涙を流してしまいます。
私はこれだけのためにNetflixに登録をしましたが、その価値は十分にあったと思います。
「何が人を動かすのか」TED
これはTED Talkの中でもトップ10にランクされているようです。内容はUPWで語られる6ヒューマンニーズの内容の基礎的な話になります。
アンソニー・ロビンズがどのような考えで、人の心理の世界を見ているのかがよくわかる動画だと思います。日本語訳でも見れるのでいいですね。
アンソニー・ロビンズ基礎講座 1~3
これは手前味噌ながら、アンソニー・ロビンズが来日したときに、私が作った動画です。8年も前に作ったもので、正直恥ずかしいですし、クオリティの高い動画ではありませんが、アンソニー・ロビンズが教えていることの基本的な内容について理解することができると思います。
ディストラクティブ・パターンなどかなり専門的な話についても解説しています。3本作成していますので、参考にしてみてください。