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私はエゴスキューとは利害関係の一切関係のない1ユーザーですが、口コミが少ないようなので、解説しようと思います。エゴスキューの『痛み解消メソッド驚異のエゴスキュー』という本は、私が人生で最も読んだ回数が多い本です。
そして、残りの人生で1冊しか本を持てないなら、この本を選ぶというような本です。
その理由を含め、解説してきます。
エゴスキュー体操とは?
私がエゴスキューを知ったのは、今から10年以上前です。アンソニーロビンズのセミナーで紹介されていました。
ピート・エゴスキューという人が開発した体操で、「痛みが消える」という触れ込みのものでした。
エゴスキューさんは、『ナイキ フリー』というソールがぐにゃぐにゃの靴の開発にも携わっていたそうです。
また本はゴルフの帝王ジャック・ニクラウスなどが推薦しているもので、メジャーリーガーなど有名人も取り入れているとのことでした。
私は中学時代に走り高跳びの選手で、左足で飛び上がる関係で、左足の筋肉が偏って鍛え上げられてしまっていました。左右の足の筋肉のバランスが崩れている影響で、どうしても身体が歪みやすくなっており、時折、腰痛や膝の痛み、首の痛みなどに悩まされていました。
たしかフィジーのアンソニーロビンズのセミナーで、エゴスキューを体験したのですが、1〜2分のわずかな体操をするだけで、身体のバランスが体感できるくらい変化があり、驚いたのを覚えています。
そして、Amazonで早速購入しました。(世界一周旅行にも持っていきたく、Kindle版も購入したので、2度の購入になっています)
『痛み解消メソッド驚異のエゴスキュー』を読んでみて
さっそく本を買ってみて、実行することにしました。
当時は独立した当初で、座っての仕事が長すぎて、坐骨神経痛になってしまっていました。日常的に膝も痛かったようです。
実行してみてどうなったかというと、結論から言えば、「本を読んでも、どうやったらいいかよくわからず効果が出ません」でした。
そもそも特別な道具がいらない的な書いてある割には、「手頃な台」が必要だったり、「手頃なタオル」が必要だったりで、理屈がよくわからなくて、続けにくかったのです。
しかし、「海外で有名人が自分の名前を出して、薦めているくらいだから、きちんとやれば効果があるかもしれない」と思い、実際に渋谷のスタジオに行くことを決め、エゴスキューの3ヶ月プログラムに通ってみることにしました。
エゴスキュージャパン渋谷スタジオでのプログラムと料金
2013年にまず『無料痛み相談』の予約をエゴスキュージャパン渋谷スタジオで取りました。
何をやったかは正直覚えていないのですが、「もうやるしかない!」と思っていたので、3ヶ月のプログラムに申し込みました。
いまも同じなのかはわからないですが、料金はたしか15万円くらいだったのではないかと記憶しています。
基本的にはエゴスキューの資格を持っている方々にマンツーマンで週に1回か、2週に1回か忘れましたが、エゴスキュー体操のやり方を習う感じです。
どんな感じでプログラムが進行するかというと、まず渋谷のマンションに行くと、メゾネットの部屋に通されます。
だいたい3組みくらい他の人たちも同時にやっていたと思います。
まず用意されている運動着に着替えて、トレーナーに身体の調子を聞かれます。
すると、トレーナーが骨盤の位置や膝の位置などをチェックしてくれます。
歪みなどをチェックしたら、それを紙に記入して、パソコンに入力します。
すると、体操のメニューが出力されて、プログラムの紙が印刷されます。
そして、書かれているメニューを実際にやってみます。
ポイントはここで、トレーナーが「このポーズがずれていますね」とか「ここは力を抜いて、ここに効く感じです」とかアドバイスをしてもらいます。
本でうまくいかなかったのは、「どこがポイントかわかりにくかった」ということに気づきました。
「あー、こんな感じなのか」とわかったら、体操によりますが「毎日30分やってくださいね」みたいな感じで言われます。
それを3ヶ月間続けました。
エゴスキュー体操は効果があったのか?
3ヶ月通って、効果はどうだったのか?
ぶっちゃけ、微妙でした。
まぁまぁよくなるものの、ちょうど仕事が忙しくて、ちゃんと続けられなかったんですね。
「なぜこのポーズなのか」を聞いても、トレーナーの人たちもきちんと理解しているわけではないようで、「エゴスキューではどういう理屈かよりも、そのポーズをきちんと行えるようにすることにフォーカスしている」みたいな説明をされました。
体操する時に、つま先をちょっと内側にしたり、親指を立てたり、体操の順番が決まっていたりするのですが、「なんでそうなっているのか?」がよくわからないのです。
そんな感じで、不満たらたらな部分があって、継続することやさらなる講習会などに行くことはしませんでした。
エゴスキューの怪しさの理由
エゴスキューが怪しいという理由の1つには、翻訳者であり、エゴスキュー・ジャパンのオーナーの越山雅代さんの存在があると思います。
渋谷でのプログラム中でも、なんか謎のミネラルサプリメントなどを配られたり、勧められたりしました。
「これは怪しい」と感じました(笑)
いまでは販売していないようですが、変わった名前とデザインだったと思います。
本の前書きもちょっとテンションが高く、スピリチュアルな雰囲気が出ていて、しかも誇大広告気味の話が熱く語られているので、一般向けとしては信憑性を下げています。
ただ、エゴスキューメソッドは、そういう思想的なものとは関係なく、非常に理に適っており、本当に効果があると実感しています。
個人的には、未知のものに挑戦できる人たちは「ある種の怪しさ」があるところはあると思うので、あまり気にしないのがいいのではないかと思います。
私は会ったことはないですが、こういうタイプの人たちは概して、とても良い人が多いです。ただ、思い込みも強く、突っ走る傾向にあるので、平均的な日本人には誤解されやすいのではないかと勝手に思っています。
ちなみに日本の芸能人だと松雪泰子さんや前田美波里さんがインタビューでエゴスキューをしているとおっしゃっています。
それから数年後、エゴスキューの理屈がわかってきて
いまではエゴスキュー体操は、私にとってなくてはならないものになっています。
なぜか?
何度かきちんと本を読み込んでいたら、だんだん仕組みがわかってきたのです。
特に『痛み解消メソッド驚異のエゴスキュー』の本はどういう構成になっているかを理解することはけっこう大事なことでした。
歪みは基本的に「下から」やってくるんです。
足の指が歪んでいると、足首が歪み、足首が歪むと膝が歪み、股関節、腰、背中、首とずれていくのです。
エゴスキューメソッドの基本的な考え方は「筋肉が歪みの原因、ひいては痛みの原因」だと思います。
例えば、一般的には膝の痛み、椎間板ヘルニアは「軟骨」とか「神経の圧迫」とかが原因だと見做されているように感じます。
あるいは姿勢の歪みも骨がずれているような印象を受ける人が多いのではないでしょうか?
しかし、実際の考え方としては、「割り箸で作った人体模型を輪ゴムで立たせる」のをイメージしたら、わかりやすいと思います。
割り箸が骨なわけですが、割り箸がずれていた場合、原因はなんでしょうか?
輪ゴムですよね?
輪ゴムは筋肉に該当するわけですが、要は輪ゴムを正しく調整すれば正しく、割り箸は立ちますよね?
だから、同じように「筋肉の調整」が重要なわけです。
そして、さらに正しい姿勢で重要なのは「重力のかかり方」です。
例えば、立っている時に、限界までガニ股になってみてください。
すると、腰が反ったり、胸が張ったりしますよね?
つまり、どこか1つでも正しい位置に姿勢を取らないと、他の部位の筋肉のバランスが悪くなるのです。
そうして、土台となる足元から順番に筋肉のバランスが悪くなってしまうのです。
筋肉のバランスが悪くなると、骨が歪むのです。
厳密には「骨」は割り箸同様そのままなので、骨ではなく、その繋ぎ目の「関節」が歪んで痛みを発生させるのです。
ですから、『痛み解消メソッド驚異のエゴスキュー』の本は、足元から順番に書かれています。
基本的には「痛い箇所」の体操を見て、それだけやれば痛みは消えます。
エゴスキュー体操のやり方
エゴスキュー体操がすごいと私が感じる理由は、「痛みが消える」ことです。
「頭が痛い」「首が痛い」「腰が痛い」というときに、20~30分やると痛みが消えるのです。
頭痛がしていたのに、痛くなくなるのです。
すごくないですか?
「そんな体操、他にある?」と私は思っています。
仕事が忙しく、連日無理をしたときなど、たまに身体が歪んでしまうことがあります。
私の場合は、首や背中上部が凝ったりして、頭痛がすることがあります。
そんな時に、エゴスキューをすると痛みが消えるのです。
実際、どうやるかというと、エゴスキューの本で該当する箇所を開きます。
例えば、頭痛がする場合は、「背中上部」と「首のこり」と「頭痛」のエクササイズをやります。
全体を通して、被っている体操がありますが、それは必要なページを開いて、やるからです。
例えば、膝でも肩でも頭痛でも「スタティックバック」という運動があります。
それは、どの箇所にも効くからです。
つまり、最初のページから順番にやっていくのではなく、まずは調子の悪いところだけやればいいです。
そして、基本的に日常的にはない痛みなら、そのカテゴリーを1回やるだけで消えると思います。
すでに日常的に痛い場合は、何日間かかかると思います。
そして、痛みがなくなったら、最後のほうのページの『ウルトラエイド』という体操をすることが推奨されています。
これはどういうことかというと、関節の痛みは『筋肉を「重力の力で伸ばして整える」と正しい位置に戻せる』ということを利用しているのだと思います。
重力は正しく真下に働きますよね?
そして、脱力すると筋肉に適切に働きかけるのです。
ただし、拮抗筋といって、正しく柔軟性を確保するには、対象となる筋肉の反対側の筋肉を鍛える必要があります。
輪ゴムを緩めたら、割り箸は正しい位置に戻せますが、正しい位置に固定するには、輪ゴムをきつくする必要があるイメージです。
被る部分もありますが、基本的には筋肉を緩めるのが「E-サイズ」、固定するのが「ウルトラエイド」だと思っています。
ウルトラエイドはヨガやピラティスでも使われる同じポーズもありますね。
また、理屈がわからないときにトレーナーに聞きまくっていたら、『アナトミートレイン』という本を紹介してもらいました。
それでわかったのは、筋肉は連結していて、例えば「首のこり」を伸ばすのは、「ふくらはぎ」を緩めることが必要だったりします。
首から、足先まで筋肉が連結しているのです。
実際に解剖学的にくっついているのかわかりませんが、ふくらはぎが硬いと、腰や背中、首が後ろにひっぱられます。
ですから、よくわからなくても、紹介されているE-サイズをそのままやると効果が出ます。
3大エゴスキュー体操とオススメE-サイズ
エゴスキュー体操には「3大E-サイズ」という、最も効果の高い3つの運動があります。
1つ目は「スタティックバック」です。
台の上に足を乗っけて、寝っ転がり上を向く「エゴスキューと言ったらアレ」な運動です。
深呼吸をしているとだんだんと大腿骨が股関節にはまっていったり、巻き肩が解消されて、ストレートネックが正しい位置に戻ります。
2つ目は「エアベンチ」です。
いわゆる「空気椅子」です。
なんか昭和な感じの運動なので、うさぎ跳びのように「身体に悪いんじゃないの?」という気持ちになりますが、これは現代人に必要な筋肉を鍛えて、身体のバランスを整えます。
最初は1分でもきついと思いますが、2分できるように目指してみるといいです。
3つ目は「タワー」です。
これは本には載っていません。
スーパイン・グローイン・プログレッシブというのが、同種のEーサイズです。
足の裏面が多段階で伸ばされつつ、股関節が整います。
上半身にも効きます。
私のトレーナーは、80代くらいのお母さんの入院先でやってあげていたら、嚥下障害(食べ物をつまらせやすく、うまく飲み込めない症状)がなぜか治って、お医者さんに何をやったのか驚かれたと言っていました。
こういうのは理屈がよくわからないので、怪しく感じると思いますが、おそらくシンプルに上半身の姿勢が良くなって、力が入りやすくなるからだと思います。
姿勢が整うと、力が入れやすくなるんですよね。
以上が3大E-サイズです。
私が個人的にオススメなのは、「スーパイン・グローイン・ストレッチ」と「スタティック・エクステンション」「グラビティ・ドロップ」です。
スーパイン・グローインはスタティックバックの片足を下ろすやつですが、20分とかやるとかなり体感が変わります。
スタティック・エクステンションは、台の上に膝を乗せて、地面に4つんばいをするのですが、首回りがめっちゃ伸びて気持ちいいです。
グラビティ・ドロップはエスカレーターに乗る時とかにもいいです。これは、段差の上で踵を段差の下に浮かすエクササイズです。コツはふくらはぎをのばすのではなく、首までまっすぐ踵に乗せるような姿勢をすることです。すると、首まで一気に伸びて気持ちがいいです。
詳しくは、本を見てみるといいと思います。
エゴスキュー体操をやるのに必要なもの
私が3ヶ月通ったときに、うまく継続できなかった最大の理由は「適切な高さの椅子やクッションがなかった」というのがあります。
当時1人暮らしだった私の家に、適切な高さの椅子やクッション、台などがなくて、家でやりにくかったのです。
実際、スタジオで紹介してもらった器具と購入先をご紹介します。
まず、エゴスキューを本格的にやるなら、絶対買ったほうがいいのは、「台(椅子)」です。
以下が実際に問い合わせしたときに紹介されたものです。
椅子は、アスクルで購入しており、高さは38cmくらいのものと思います。座布団は、IKEAで、タオル用のクッションは、渋谷スタジオで販売しております。
いま見たら、私が10年前にアスクルで購入したものはもうありませんでした。
Amazonだとこれがちょうど同じような形です。
サンワダイレクト 収納スツール 折りたたみ オットマン 幅38×奥行38×高さ38cm
私は身長が172cmなのですが、するとちょっと足に余裕があるので、台にやわらかいクッションを挟んでから座布団を敷いています。
私はAIREX(エアレックス) トレーニングマットというものを使っていますが、無駄に高いので、座布団を重ねてもいいと思います。
女性の場合はおそらく高さ的に不要で、妻も使っていません。
黒いのもあるみたいなので、いま買うなら私はこっちが欲しいです。
部屋の中で、この2つだけ色が合ってなくて、不満なので、黒があったので書い直そうかと思うくらいですね。
座布団は、無印の低反発のものを使っていますが、たぶん普通の座布団の方がやりやすいと思います。
エゴスキューのスタジオのはIKEAのだそうでしたが、こんな感じのでした。
これが、「台」のセットです。
スタティックバックやスーパイン・グローイン、タワーなどをするときに使うので、必須です。
次は「クッション」です。
これはオフィシャルのものが売っているので、それがいいでしょう。
角形のクッション
https://www.egoscuejapan.shop/shopdetail/000000000009/
棒状のクッション
https://www.egoscuejapan.shop/shopdetail/000000000010/
これらがあると、ストレスなくEーサイズができます。
角形のクッションは、足に挟んだり、腕に置いて胸を開いたりします。
棒状のクッションは、首や腰に挟んで、筋肉の連携を分割しながら、伸ばす運動に使います。
Amazonの商品で代用するなら、角形のクッションはこういうのがいいと思います。
ロゴス(LOGOS) マルチクッション
棒状のクッションは元々がタオルの代用なので、すなおにバスタオルを巻けばいいと思います。
そして、あるといいのが、「足を伸ばす器具」ですね。
エゴスキューには「タワー」というE-サイズがあって、それ用の器具です。
定価33000円と高いですが、ぶっちゃけ一番効きます。
https://www.egoscuejapan.shop/shopdetail/000000000053/
あとは、「ドロップ台」もオフィシャルで販売されていますね。
https://www.egoscuejapan.shop/shopdetail/000000000054/
私はこれは唯一持っていないです。
グラビティ・ドロップに使います。
アサヒ ストレッチングボードというのが昔からあって、こちらの方がいいと思うからです。
口コミの評価も高いですが、実際とてもよく、私も毎晩していますね。
最後にマットのオススメです。
普通のヨガマットでもいいですが、私は厚めのものをオススメします。
けっこう寝転がっている時間が長いので、薄いマットだと辛いんです。
私が使っているのは厚さ15mmのこれです。
ただ最初臭いがきつかったので、リーボックとかブランド物の方がいいかもしれません。
子ども部屋にカラズマットを敷いているのですが、これでもいいですね。
ニオイもなく硬さも快適です。
まとめ
以上、エゴスキュー体操についてでした。
私は坐骨神経痛も治りましたし、膝の痛みも普段は全くないです。
外反母趾も以前より少し良くなって、痛みが出ることは全くないです。
腰の痛みは本当になくなりました。
首は仕事をしすぎると痛くなることがありますが、E-サイズで解消できます。
O脚も改善していますが、まだあるのと股関節の弾発股があるので、そちらは引き続き改善していきたいですね。トレーナーの人は、同じ症状だったけど、気づいたら治っていたと言っていました。
数年前に旅行先で肩の脱臼をしてしまった影響で、筋力が落ちて巻き肩になってしまったので、そちらも直していきたいです。
筋肉の構造はみな同じなので、すごく高齢だとか何か障害とかがなければ、個人差とかなく基本的には続ければ、治ると個人的には思っています。
口コミが少なく、情報が少なかったと思うので、誰かの参考になっていたら幸いです。
『痛み解消メソッド驚異のエゴスキュー』
『アナトミートレイン』